シモフルフリーペーパー2号の中で、デザートスノーのバイヤー歴15年の栗山弘さんにビンテージ古着の魅力を語って頂きました。ウェブ記事では紙面では紹介しきれなかった内容を広げて掲載いたします!
小学生時代からUSAコンバースを買い集めていたと言う栗山さん。
生粋の古着好きとして業界内でも有名で、珠玉のコレクションを取材させて頂きました。あくまでもコレクターではなく、自分で着るために買い集めてきたアイテムとのことで、そういったポイントでもこだわりを感じます。
今回はシモフル編集部の意向で王道のビンテージアイテムではなく、少し変わり種のビンテージアイテムをご紹介させて頂きます。
シモフル編集部(以下S):まずは栗山さんの経歴や古着を買うようになったきっかけをお教えください。
栗山弘さん(以下栗):小学校や中学の時にUSAコンバースを買い集めていました。古着のスタートはそこですね。新聞配達で稼いだお金で地元郡山の古着を買っていました。
当時のストリートブランドのブームもありましたが、チェックはしつつも、やっぱり古着やアウトドア寄りのものが好みだったので本当にずっと古着を買っています。
その後20歳の時に郡山のデザートスノーに販売員として働くようになり、25歳の時に上京して主に町田の店舗のマネージャーをしながらバイイングに携わるようになりました。
S:20年間の古着業界の酸い甘いも見てきたということですね。
栗:郡山にいた90年後半から00年前半は、古着を出せば出すだけ売れていたイメージです。
そのあとドメスティックブランドの勢いが出てきた時に古着自体の人気も下がっていきましたが古着人気が低迷したときに、仕入れをスマート化したりとバイイングの内容もよく考えるようになり今に至ります。
S:古着が再燃してきたと思ったタイミングはありますか?
栗:バイイングを任されるようになり年に1回は海外に仕入れに行くようになって、自分が買ってきたものが売れる感覚が芽生えてきたことを覚えています。
そういった流れで下北沢にデザートスノー1号店を出した2016年ごろのタイミングから古着の人気がまた戻ってきたように思います。
下北沢1号店も元々ステーキ屋だったんですが、ステーキを食べながら出店計画を立てた思い出があります。
S:栗山さんにとってのビンテージの魅力を教えてください。
栗:70年代の物が好きなのですが自由を感じるところが好きです。
70年代はカラーが派手だったりポップなものも多く、今だったら絶対に生産しないデザインのアイテムを見つけた時にその時代の自由さを感じます。
S:王道のビンテージアイテムも多数持っているとのことでお聞かせください。
栗:501のビンテージはXXから66までいくつか持っています。デッドストックも持ってますね。 履くために買ったんですが、さすがにフラッシャーを外す勇気がなく笑 当時10万円ほどで買いました。ビンテージアイテムが一時期価格が下がった時があり、その時に買ったものです。それ以外にもジージャンやミリタリーアイテムも持っています。
S:ビンテージの501は年々高額になってますよね。
栗:そうですね。90年代のアメリカ生産の501も高くなっているくらいですからね。
20代の時は郊外のジーンズショップでアメリカ製のディキーズなどを探して投げ売りされている500円くらいのものを探して買っていましたね。
それ以外にも最近の傾向で言うと、リバースウィーブ等もここまで高価になってくると価格が下がることはなさそうですね。デニムもおそらく下がらないとは思いますね。
今ビンテージは価値が上がり続けているので、買うときに損はしないと言う気持ちで買ったりします笑 決して売ったりはしないんですが笑
古着一筋で20年以上業界を見てきた栗山さん。ここからはお持ち頂いたビンテージアイテムをご紹介します。
栗:これは非常に思い入れがあるアイテムで、日本製のフルオーダーのスカジャンなんですが、
自分のファミリーネームがついてる古着はこれ以外には出会ったことがないですね。
実は購入したものではなくて、世界でも有名なスカジャンコレクターが居て
スカジャンの本を作るとなった際に同行した時に、これが出てきて自分のファミリーネームと同じことを伝えると、そういうことなら自分が持っているべきではないということで、その場で譲り受けたものなんです!絶対に手放せないアイテムですね。
栗ちゃんといえばMR.CLEANこと栗原さんも思い浮かぶ方も多いと思いますが、栗原さんと取り合いになった経緯もあります笑
そのほかのアイテムはパート2に続きます。 COMING SOON,,,
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